オコジョはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。オコジョは夏と春では毛が生え変わるため、外見がかなり変わると言う特徴があります。オコジョは、典型的なイタチの形態をしています。どんな特徴があるのか、解説をしていきます。
オコジョとは? 基本ステータスについて
オコジョはネコ目(食肉目)イタチ科イタチ属に分類される哺乳類です。体長は13-33cm、体重は150-300gくらいです。学名はMustela ermineaで漢字では白鼬と表記されます。
Japanese(和名) | オコジョ |
English(英名) | Stoat/Ermine |
scientific name(学名) | Mustela erminea |
classification(分類) | Mammalia、Carnivora、 Mustelidae、Mustela 哺乳綱、ネコ目、イタチ科、イタチ属 |
IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
Length(体長) | 13 – 33cm |
Weight(体重) | 150 –300g |
分類について
オコジョは35以上の亜種に分類されていますのでとても種類が多いです。ここでは主に日本で生息している亜種を紹介します。
Mustela erminea nippon
ホンドオコジョは本州の東北地方や九州地方に生息する亜種。体長はオスが18-20cm、メスが14 – 17cm。尾長はオスが約5 – 7cm、メスが約6cm。体重はオスが約200g、メスが約160g。基本的には単独行動で岩と岩の間に開いた隙間に生息しています。本種は絶滅危惧種に指定されています。
Mustela erminea orientalis
エゾオコジョは北海道でのみ見ることができる動物です。オスが約24cm、メスが約22cmで毛は一年を通して真っ白です。冬眠はしないで1年中活動し、その活動時間帯はバラバラ。乱獲が原因となっており、絶滅危惧種に指定されています。
生息地について
オコジョの生息地は主にヨーロッパ、北アメリカ、日本になります。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
オコジョは動きはきわめて敏捷で、木登りや泳ぎなども得意なので万能です。単独で生活し、岩や樹根の隙間に営巣したりします。一年に2回換毛をし、夏は背側が茶色で腹側が白いけど、冬は全身が白になる傾向があります。オコジョの後ろ足は比較的長く、跳躍能力に優れています。
性格はどんな感じなのか?
オコジョはかわいらしい見た目とは裏腹に、とても性格は攻撃的で荒々しいです。ペットに向いている動物とは言えません。
生態はどうなっているのか?
オコジョは小型の哺乳類を食べるほかに、昆虫なども食べて生活をしています。繁殖形態は胎生。妊娠期間は1ヶ月程度あります。寿命は4年から6年です。
天敵はいるのか?
オコジョは比較的小型の哺乳類と言うこともあり、天敵は多いです。キツネ、イヌなどがまさに天敵に当たり、捕食されます。猛禽類のワシやタカも脅威です。
オコジョは絶滅危惧種なのか?
残念ながらオコジョは全体で見れば数が多いため安定していますが亜種に関してはたくさんの種類が絶滅危惧種に指定されています。日本でいえばホンドオコジョは天然記念物の指定を受けています。エゾオコジョも準絶滅危惧種です。
オコジョはペットとして飼育可能?
残念ながら絶滅危惧種に指定されていることもあり、さらにはオコジョの性格がとても攻撃的であることも考えると、飼育には全く向いていません。動物園やイベントなどで鑑賞することをおすすめします。
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