アフリカソウゲンワシはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。他の猛禽類の獲物を略奪したり、死肉を食べることで知られるこのワシは食物連鎖の中でも上の方に当たるのですが、実は絶滅危惧種に指定されている動物なのです。
アフリカソウゲンワシとは? 基本ステータスについて
アフリカソウゲンワシは、鳥綱タカ目タカ科イヌワシ属に分類される鳥。ソウゲンワシはエジプトの国鳥にもなっています。学名はAquila nipalensis、英名はSteppe eagle、日本語は草原鷲。全長は52~60cm、体重は1.6~2.4kg、翼開長は165~185cm。情報の一覧は以下の通り。
Japanese(和名) | アフリカソウゲンワシ |
English(英名) | Steppe eagle |
scientific name(学名) | Aquila nipalensis |
classification(分類) | Aves、 Falconiformes、 Accipitridae、Aquila 鳥綱、タカ目、タカ科、イヌワシ属 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 52~60cm |
Weight(体重) | 1.6~2.4kg |
生息地について
アフリカソウゲンワシは東アフリカ、南アフリカを筆頭にアラビア半島、そしてインドにも分布しております。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
羽色は褐色、暗褐色や茶褐色、黄褐色や赤褐色などバラバラです。口と鼻の辺りは黄色でくちばしの先は黒。足は体と同じような褐色の羽毛で足先はオレンジ色。アフリカソウゲンワシは森林、サバンナや乾燥地帯に生息していることが多いです。
生態はどうなっているのか?
ソウゲンワシは小型の哺乳類や爬虫類の他、鳥や死肉なども食べるのですがあまり狩りを好みません。死肉を食べるスカベンジャーで死肉に群がる姿が良く見つけられます。繁殖形態は卵生で、春から夏の間に1-4つの卵を産みます。生涯を通してパートナーを固定します。寿命は10年くらいとされています。
天敵はいるのか?
アフリカソウゲンワシはこれといった天敵が存在しません。
アフリカソウゲンワシは絶滅危惧種なのか?
アフリカソウゲンワシは残念ながら絶滅危惧種に指定されています。さらにはワシントン条約附属書IIにも掲載されており、国際取引に制限がかかっています。密猟者による意図的な動物の毒殺が問題となり、死肉に毒を混ぜる者が増えており、ワシは死んでしまいます。これに伴い特にアフリカではワシやタカの個体数が急減しています。
アフリカソウゲンワシは飼育できるのか?
アフリカソウゲンワシは絶滅危惧種に指定されており、一般人が飼育するのは至難の業。動物園などに入園して案内してもらいましょう。鑑賞するのが無難です。種の写真などはネットのコンテンツで多数見れます。
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