レッサーパンダたちの特徴、生態、分類、分布、生息地について情報をページで解説します。動物園で繁殖、飼育されており山岳地帯の森林に住んでいるレッサーパンダはとてもかわいらしい風貌をしているため、人気の動物。毛は長くてやわらかく、人形にもなっており、かなりの人気を誇りますが実は絶滅危惧種なのです。
レッサーパンダとは? 基本ステータスについて
レッサーパンダは食肉目レッサーパンダ科レッサーパンダ属に分類される哺乳綱。学名はAilurus fulgens。体長は50~65cmで体重は3~6kg。別名・クマネコとも呼ばれています。野生のジャイアントパンダやアライグマなどと間違える方も多いですが別種。立つ性質がありこれがかわいいと評判です。
Japanese(和名) | レッサーパンダ |
English(英名) | Lesser Panda / Cat-Bear / Red Panda |
scientific name(学名) | Rangifer tarandus |
classification(分類) | Mammalia、 Carnivora、Ailuridae、Ailurus 哺乳綱、食肉目、レッサーパンダ科、レッサーパンダ属 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 50~65cm |
Weight(体重) | 3~6kg |
分類について
レッサーパンダ属の動物は実は1種ではありません。多数の亜種がいます。以下の亜種が存在します。頭から前足、手、骨、耳などで大きな違いはありません。四川省など地上では野生が多くよく行動する姿が見れて、ニュースにもなっています。
Name (名前) | Academic Name (学名) | Habit (生息地) |
nepal red panda ネパールレッサーパンダ | Ailurus fulgens fulgens | Northeastern India, Nepal, Bhutan インド北東部、ネパール、ブータン |
Shisen Red Panda シセンレッサーパンダ | Ailurus fulgens styani | China, Myanmar 中国、ミャンマー |
レッサーパンダの生息地について
レッサーパンダはインド、中国、ネパール、ブータン、ミャンマーで見ることができます。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
レッサーパンダは四肢は短いが、それぞれに5本の指があり爪は引っ込められます。毛は長くてやわらかく、四肢と腹部は黒褐色。尾はかなり長くふさふさ。どちらかと言えば夜行性で、昼間は樹上で休んでいることが多いです。レッサーパンダは木登りがうまく、鋭い爪を使って逆さまになって木から降りることも出来ます。視覚、聴覚が良くありません。
性格はどんな感じになるのか?
レッサーパンダは性格はもともと肉食の動物であり獰猛で強い気性を持っています。基本的に単独で生活しているため、縄張り意識がとても強いです。協調性はあまりなく激しく怒るのでふれあいは難しいです。レッサーパンダは哺乳類であり体毛も長いです、竹林などで見ることができます。
レッサーパンダの生態は?
レッサーパンダはタケノコ、昆虫、ドングリ、竹、卵、草、果実、木の実を食べて生活をしています。食べる者はとても多いです。繁殖期は1月~3月で妊娠期間は4カ月ほどあります。子供は18~20ヵ月程で性成熟します。寿命は15年程度と言われています。
レッサーパンダの天敵は?
レッサーパンダの敵はユキヒョウをはじめ、ヒョウ、ワシ、タカ、オオカミなどがあります。陸上だけでなく、空中にも天敵がいます。
レッサーパンダは絶滅危惧種なのか?
レッサーパンダは絶滅危惧種に指定されています。さらにワシントン条約附属書Iにも掲載されており国際取引が厳しく制限されています。世界の推定個体数はわずか10000です。生息数が減っている理由は以下があります。
密猟や乱獲
密猟や乱獲が進んでいます。ペット目的であったり毛皮を狙った狩猟は特に問題となっており、年々生息数が減っているのが実態です。
生息地の減少
中国では環境破壊が問題になっています。さらに東南アジアでは2010年代から急速な土地開発がされており、レッサーパンダの住める場所が急速に減っているのです。
各国で始まる保護活動
レッサーパンダ密猟対策部隊と地域ベースの監視がランタン国立公園に設立されました。2010年から、ネパールの10地区で地域密着型の自然保護プログラムが開始されています。ネパールの他の地域でもレッサーパンダの生息地の保護と監視を行っています。
レッサーパンダは飼育できるのか?
レッサーパンダは獰猛な性格をしていることや絶滅危惧種に指定されていますので一般人が飼育することは極めて難しいです。
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