カモノハシはどんな動物? 特徴、生態、生息地について解説します。カモノハシ科カモノハシ属に属しており、この動物はかなり特殊です。オーストラリアの動物は非常に特殊な生物が多く、この動物も例外ではありません。詳しい情報について解説をしていきます。
カモノハシとは? 基本ステータスについて
カモノハシは単孔目カモノハシ科カモノハシ属に属している動物。体長は45 – 60cm、体重は1~3kgです。学名はOrnithorhynchus anatinusです。哺乳類でありながら卵を産むという特異な繁殖形態でいまだに謎が多い動物です。くちばしが特徴ですが、まだ謎が多く生き物としての研究が必要な状況です。写真などはネットで直ぐに見つかります。
Japanese(和名) | カモノハシ |
English(英名) | Platypus / Duck-billed platypus |
scientific name(学名) | Ornithorhynchus anatinus |
classification(分類) | Mammalia、 Monotremata、Ornithorhynchidae、Ornithorhynchus 哺乳綱、単孔目、カモノハシ科、カモノハシ属 |
IUCN Status(保全状況) | NEAR THREATENED |
Length(体長) | 45 – 60cm |
Weight(体重) | 1~3kg |
分類について
カモノハシがヨーロッパ人によって最初に発見されたのは1798年のこと。1800年にドイツのヨハン・ブルーメンバッハがジョゼフ・バンクスから送られたカモノハシの標本に基づき、学名をOrnithorhynchus paradoxus として記述しました。カモノハシ科の現生種は本種のみです。
カモノハシの生息地について
カモノハシはオーストラリアの東部にのみ生息しています。クイーンズランド州、タスマニア州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州にのみ生息しています。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
カモノハシは全身には毛が600本ほど生えており色は背面は褐色から茶褐色。カモのように幅が広く、ゴムのような弾性のある嘴が最大の特徴で、獲物の生体電流を感知することができます。四肢は非常に短く、前肢には水掻きが発達しており歯がありません。オスの蹴爪には管が通り、大腿部にある腺を通して毒が出ます。毒の効果は生命に危険を及ぼすほどではありません。
性格はどんな感じになるのか?
カモノハシは群れることなく単独で行動をします。そのため、マイペースでのんびり生活をするタイプであると予測されます。
カモノハシの生態は?
カモノハシは川や湖で暮らし、普段は自ら掘った巣穴で生活します。カモノハシは食べるものはトンボの幼虫や、甲殻類、小魚などを食べます。カモノハシはほお袋を持っており、一時的に保存しておくことができます。繁殖は7月~8月にかけて行われ1~3個の卵を産みます。哺乳類なのに卵生です。寿命は長く15年程度と言われています。
カモノハシの天敵は?
カモノハシの天敵はキツネや鷲です。カモノハシは水辺に一つ巣穴を作ることで、天敵に襲われないように気を付けているわけです。
カモノハシは絶滅危惧種なのか?
カモノハシは準絶滅危惧種に指定されています。推定個体数は5万~30万頭でやや危険な状態にあります。以下のような原因があり生息数が減っています。
生息地の減少
気候変動や人間活動による生息環境の質の低下が問題になっています。カモノハシの住んでいる地域における気候変動が大きく変化しており、なかなか生きていけない環境が形成されています。現在は保護の対象となりました。見た目はとても珍しいと感じるので動物園などで見てみると良いです。鳥類とも昆虫とも取れる謎の動物です。
密猟による減少
人間によるカモノハシ狩りが行われていました。毛皮を目的として狩りが盛んに行われていたため、カモノハシは生息数が激減しました。自然では陸上や水中など場所問わず見れますが、長い期間で狩りをされており、探すことも難しくなっています。
カモノハシは飼育できるのか?
カモノハシは絶滅危惧種でもあるため、飼育できません。 オーストラリアの政府によって厳重に管理されています。動物園へ行けば見ることができます。日本では野生の爬虫類などと紹介されています。特長も独特でかわいいです。ハリモグラのような見た目なのに水かきがあり水中でも見ることができます。
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