ナキウサギはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。このウサギはとても小型の動物であり警戒心が強い傾向にあるため、岩場などでこっそり生活をしていることが多いためなかなか目にすることがありません。どんな動物なのか解説をしていきます。
ナキウサギとは? 基本ステータスについて
ナキウサギはウサギ目(重歯目)ナキウサギ科に分類される動物。学名はOchotona。体長は20㎝くらいしかなく、体重もわずか200g前後しかありません。情報の一覧は以下の通り。
Japanese(和名) | ナキウサギ |
English(英名) | Pika |
scientific name(学名) | Ochotona |
classification(分類) | Mammalia、 Lagomorpha、 Ochotonidae、Ochotona 哺乳綱、ウサギ目、ナキウサギ科、ナキウサギ属 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 18-20cm |
Weight(体重) | 75-290g |
分類について
ナキウサギはヨーロッパ、アジア、北アメリカの一帯で多数が住んでいるため、ナキウサギ属には多数の亜種が存在します。以下はWikipediaからの引用です。Pikaは北方に生息しております。Ochotona はステップに棲息する種。Conothoaは山地に棲息する種です。
Scientific name – English Name – Japanese Name
- Ochotona alpina Alpine Pika タカネナキウサギ
- Ochotona argentata Silver Pika ギンナキウサギ
- Ochotona collaris Collared Pika クビワナキウサギ
- Ochotona hoffmanni Hoffmann’s Pika ホフマンナキウサギ
- Ochotona hyperborea Northern Pika / Siberian Pika キタナキウサギ
- O. h. yesoensis Japanese Pika エゾナキウサギ
- Ochotona pallasi Pallas’s Pika アルタイナキウサギ
- Ochotona princeps American Pika アメリカナキウサギ
- Ochotona turuchanensis Turuchan Pika トゥルチャンナキウサギ
- Ochotona cansus Gansu Pika / Gray Pika カンシュクナキウサギ
- Ochotona curzoniae Plateau Pika / Black-lipped Pika クチグロナキウサギ
- Ochotona dauurica Daurian Pika ダウリアナキウサギ
- Ochotona huangensis Tsing-ling Pika チンリンナキウサギ
- Ochotona nubrica Nubra Pika ヌブラナキウサギ
- Ochotona pusilla Steppe Pika ステップナキウサギ
- Ochotona rufescens Afghan Pika アフガンナキウサギ
- Ochotona thibetana Moupin Pika チベットナキウサギ
- Ochotona thomasi Thomas’s Pika トマスナキウサギ
- Ochotona erythrotis Chinese Red Pika チュウゴクナキウサギ
- Ochotona forresti Forrest’s Pika フォレストナキウサギ
- Ochotona gaoligongensis Gaoligong Pika ガオリゴンナキウサギ
- Ochotona gloveri Glover’s Pika グローバーナキウサギ
- Ochotona himalayana Himalayan Pika ヒマラヤナキウサギ
- Ochotona iliensis Ili Pika イリナキウサギ[4]
- Ochotona koslowi Kozlov’s Pika コズロフナキウサギ
- Ochotona ladacensis Ladak Pika ラダックナキウサギ
- Ochotona macrotis Large-eared Pika オオミミナキウサギ
- Ochotona muliensis Muli Pika ムリナキウサギ
- Ochotona nigritia Black Pika クロナキウサギ
- Ochotona roylei Royle’s Pika ロイルナキウサギ
- Ochotona rutila Turkestan Red Pika アカナキウサギ
生息地について
ナキウサギはヨーロッパからアジア、北アメリカの一帯に分布しています。日本でも北海道(日高山脈、夕張山地の近くで撮影の記録があり)で見れます。標高の高い岩のある場所で鳴き声や音が聞こえることがあります。異なる多くの数が生息しています。野生動物は美しい毛を持っており、氷河期の生き残りとも呼ばれています。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ナキウサギは体が大きいハムスターのような小動物で短い四肢と丸い耳、短い尾が特徴です。哺乳類で寒冷な気候を好み、隠れ家となる割れ目のある高山の岩場にかなり広い縄張りを持って単独で生息しております。これは外敵が多いからです。温暖な気候だと巣穴を作って、その中で住んでいるタイプもいます。ウサギ類と同様、餌を食べた後、糞をあちこちでします。ナキウサギは昼行性で通常は昼間の方が活動的。
性格はどんな感じなのか?
ナキウサギは外敵がとても多いこともあり、警戒心がとても強く、神経質な生き物で、人間の前にはほとんど姿をみせません。好奇心は旺盛ですが、かなり慎重な動物と言えるでしょう。鳴くことがあまりなく穴や岩の上の隙間などで小さく丸くなって暮らすことが多いです。現在は山では観察ができます。
生態はどうなっているのか?
ナキウサギは食べるものは草食であり、高山植物、ネズミ、花、植物を食べて生活をしています。春から夏にかけての繁殖期に交尾をします。ナキウサギは、1度に5頭産むことができます。妊娠期間は30日間ほど。ナキウサギは寿命は3年程度しかありません。ナキウサギは冬眠をしないため、餌を蓄える「貯食する行動」を夏から冬にかけて行います。
天敵はいるのか?
ナキウサギはオコジョ、 クロテン、キツネが天敵に当たります。さらにいえば空からのフクロウなどの襲撃にも注意が必要になります。個体は協力して岩の下などで隠れることが多いです。
ナキウサギは絶滅危惧種なのか?
ナキウサギは亜種の中では絶滅危惧種に指定されている者がとても多いです。これは人間の生息地の破壊が進んでいるため、ナキウサギは生息地を失い、捕食されると言う流れが加速しているからです。保護活動も行われています。
ナキウサギは飼育できるのか?
ナキウサギは絶滅危惧種に指定されているため、飼育することは困難です。動物園などに入園して鑑賞することをおすすめします。自然のなかで勝手にとらえるのは辞めてください。
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