ムフロンはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。家畜として世界中で広く利用されているヒツジの原種のひとつとして考えられている動物です。ウシ科ヒツジ属に分類される偶蹄類で分布も広いのですが、実は絶滅危惧種に指定されている動物です。
ムフロンとは? 基本ステータスについて
ムフロンは哺乳綱偶蹄目ウシ科ヒツジ属に分類される偶蹄類。学名はOvis gmelini、体長は110 – 145cmで体重は25 – 90kgです。
Japanese(和名) | ムフロン |
English(英名) | Asia muflon/muflon |
scientific name(学名) | Ovis gmelini |
classification(分類) | Mammalia、Artiodactyla、 Bovidae、Ovis 哺乳綱、偶蹄目、ウシ科、ヒツジ属 |
IUCN Status(保全状況) | NEAR THREATENED |
Length(体長) | 110 – 145cm |
Weight(体重) | 25 – 90kg |
分類について
ムフロンは偶蹄目ですが鯨偶蹄目とする説があり、どちらともとられています。
生息地について
ムフロンはアルメニア、アゼルバイジャン南部、イラン、トルコに分布しています。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ムフロンの毛は赤茶色や茶褐色、黒褐色などで、冬には黒っぽくなる傾向があります。腹部と四肢の半分は白っぽく、目の周りや口の周りなども白。ムフロンは家畜として世界中で広く利用されているヒツジの原種のひとつとして考えられています。雄の角は渦巻状にひと回りしますが、雌のものは痕跡程度しかありません。50~100頭程の群れで生活していて昼間に活動します。海岸から標高5,000m以上の山地、断崖など様々な環境を好みます。
性格はどんな感じなのか?
オスには闘争的な一面があり、大きな角を激しくぶつけ合い、メスを巡って戦うことがありますがメスはその逆で、大人しい性格をしています。
生態はどうなっているのか?
ムフロンは草食なため草本、木の葉、果実、樹皮などを食べて生活をしています。妊娠期間は150 – 180日、1回に 1 – 2頭の幼獣を産みます。寿命は12年から18年。
天敵はいるのか?
ムフロンは野生のオオヤマネコ、オオカミ、ヒグマによって捕食されます。
ムフロンは絶滅危惧種なのか?
ムフロンは森林伐採などで生息地が破壊されており、生息数が激減しています。現在は絶滅危惧種に指定されている動物です。ムフロンはアルメニアとアゼルバイジャンで保護されています。 トルコとイランでは、特別な許可がなければ狩猟が許可されません。2019年からはワシントン条約の付属書Iに記載されています。
ムフロンはペットとして飼育できる?
以上のようなことがあり、ムフロンはかなり厳重に保護されています。そのため飼育には向いていません。動物園の園内では鑑賞の案内もありますので公式のページへアクセスしてみましょう。
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