マゼランペンギンの特徴、生態、生息地、名前の由来について解説 絶滅危惧種?

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マゼランペンギンの特徴、生態、生息地、名前の由来について解説します。マゼランペンギンは比較的暖かい地域に住んでいるペンギンなので、人間の環境にも適応しやすく、飼育している方もいるようです。マゼランペンギンについて詳しく解説をしていきます。

マゼランペンギンの基本情報について

マゼランペンギンはフンボルトペンギン属(ケープペンギン属)に属する鳥類。別名はパタゴニアペンギンなどとも言われます。学名はSpheniscus magellanicus。体長は70cmくらいあって南アメリカの南部のアルゼンチンやチリなどの海岸の近くでこの種を見つけることができます。

Japanese(和名)マゼランペンギン、パタゴニアペンギン
English(英名)Magellanic penguin
scientific name(学名)Spheniscus magellanicus
classification(分類)Sphenisciformes, Spheniscidae, Spheniscus
ペンギン目ペンギン科ケープペンギン属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Height(身長)70cm
Weight(体重)2-5kg

分類はどうなるの?名前の由来は?

マゼランペンギンはフンボルトペンギン(ケープペンギン属)で4種の仲間がいます。ただケープペンギン属のペンギンはどれも似ているためなかなか見分けがつかないという問題があります。そのため一部の学者ではこれらを同種とする説があります。名前の由来はポルトガルの航海者、フェルディナンド・マゼランからきています。彼がこの地域を渡航している時にこのペンギンが発見され、マゼランペンギンと名付けられたのです。

名前:Name属名:Group生息地:habit
ガラパゴスペンギン(Galapagos Penguin)  Spheniscus フンボルトペンギン属ガラパゴス諸島
galapagos islands
ケープペンギン(African Penguin)Spheniscus フンボルトペンギン属南アフリカ
South Africa
フンボルトペンギン(Humboldt Penguin)Spheniscus フンボルトペンギン属チリ
Chile
マゼランペンギン(Magellanic Penguin)Spheniscus フンボルトペンギン属南アメリカ太平洋岸
south america pacific coast 

マゼランペンギンの生息地について

マゼランペンギンはアルゼンチンからチリと海岸線に沿って生息をしています。まれな発見例としてオーストラリアやニュージーランドに迷い込んでしまうケースも発見されています。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

マゼランペンギンは嘴の色彩は黒く、先端は黄白色になっています。肢は黒く胸に2本の黒い帯があるのが最大の特徴です。マゼランペンギンはコロニーを形成して海を泳いでいく渡り鳥です。4月頃にパタゴニア、フォークランド諸島の海岸で繁殖し、ペルーやブラジルの中部沿岸まで北上し、その後に帰っていきます。採取できる餌の取れる時期に合わせて移動します。

性格はどんな感じになるのか?

フンボルトペンギン属の性格は全体的に同じ傾向にあり、思慮深いところがあります個体によっては近づいてくることもあります。

マゼランペンギンの生態は?

マゼランペンギンは他のペンギンと同様、魚や甲殻類を食べて生活します。繁殖期は攻撃的になり、自分の巣の近くに別のオスがいると即座に喧嘩をします。くちばして咬みついたりフリッパーで叩いたりして重傷を負うこともあります。9月に繁殖をして2個の卵を産みます。寿命は15年程度とされます。

マゼランペンギンの天敵は?

マゼランペンギンの天敵はオオミズナギドリやトウゾクカモメとなり、特に卵やヒナが良く狙われてしまいます。

マゼランペンギンは絶滅危惧種なの?

マゼランペンギンは生息数は安定していますが生息数が減っており絶滅危惧種になると言われています。推定個体数は1,200,000羽。以下のような原因があり個体数が減っていくと予測されています。

漁業の競合

人間の人口も増加しており、これにより多くの魚を取るようになりました。それによりマゼランペンギンは食べる魚がなくなり、近隣で餌の確保が難しくなってしまっています。さらには気候変動で近隣で餌が見つからなくなり始めています。海面の水温もエルニーニョ現象で上がっており危機的です。

石油化学物質による海洋汚染

石油化学物質による生息地の汚染が問題になっています。南半球全域で石油流出の影響を受けていて生息数が減っています。石油流出事故などの悲劇のたびに多くのペンギンが犠牲になっていると言う実態があります。

マゼランペンギンの飼育は可能なのか?

マゼランペンギンは生息数が減少傾向にあり、手に入れることは極めて困難です。水族館や動物園から譲ってもらうしか選択肢はありません。ただし人間の住む環境に適応しやすいため順応できますのでおすすめでもあります。

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