カイツブリはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説 日本の野鳥

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留鳥として写真の中で紹介されることが多いカイツブリはどんな鳥?特徴、生態、生息地について解説します。この鳥はアフリカ大陸やユーラシア大陸の温帯から熱帯域に広く分布していて、幾つかの亜種が存在します。しかしながらこの種は絶滅危惧種に指定されているのです。

カイツブリとは? 基本ステータスについて

カイツブリは、カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属に分類される鳥類。学名はTachybaptus ruficollis,英語名はLittle grebe。カイツブリの漢字表記は、国字で「鳰(にお)」と書かれるので、「にお」、「におどり」とも表記されていました。全長は26cm、体重は130~240g、翼開長は40-50㎝。情報の一覧は以下の通り。見た感じはカモのようで潜水できる類の鳥です。

Japanese(和名)カイツブリ
English(英名)Little grebe
scientific name(学名)Tachybaptus ruficollis
classification(分類)Aves、 Podicipediformes、 Podicipedidae、Tachybaptus
鳥綱、カイツブリ目、カイツブリ科、カイツブリ属
IUCN Status(保全状況)LEAST CONCERN
Length(体長)26cm
Weight(体重)130~240g

生息地について

カイツブリはアフリカ大陸やユーラシア大陸の中緯度以南に生息します。イギリス、インドネシア、ソロモン諸島、日本、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカルなどです。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

カイツブリは尾羽は非常に短く、翼の色彩は一様に黒褐色。嘴は短めでとがり、先端に淡黄色の斑があります。夏季には夏羽として頭部から後頸が黒褐色で、頬から側頸が赤褐色の羽毛で覆われます。冬季には全体として淡色な冬羽となり、頭部から体部にかけての上面は暗褐色になります。多くの地域で留鳥として知られており湖沼や池、河川などの淡水域で水面で移動しながら生息します。小さい鳴き声です。

生態はどうなっているのか?

カイツブリは常に水の中にいて、潜ることで水草、小魚、植物、魚やエビなどの甲殻類、貝類や水生昆虫などを食べます。カイツブリは小さな群れでコロニーを形成して生活をします。繁殖は一年に複数回、淡水域で巣を作ることが多く、親鳥は卵を産みます。4-12月に1回に4-6個の卵を年に1-3回に分けて産むことで知られています。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は20-25日。ヒナ、幼鳥の子育てはおよそ60-70日で巣立ち、性成熟は1年。平均寿命は5年くらいです。

天敵はいるのか?

カイツブリは主に水中にいるため、天敵はサメやカメなどになります。

カイツブリは絶滅危惧種なのか?

カイツブリは絶滅危惧種ではありませんが、日本の自治体(東京都、岐阜県、京都府、山口県、沖縄県)では準絶滅危惧種に指定されています。千葉県では絶滅危惧種に指定されております。国内では生息地の開発や、それに伴う餌の減少などによって生息数が減少しております。

カイツブリは飼育できるのか?

カイツブリは環境省の鳥獣保護管理法などで管理されており、餌やりなども禁止されてます。写真の中でも水上にいる野鳥として紹介されることが多いです。画像やお菓子などにもなっており販売されていることもあります。

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