キリンはどんな動物? 特徴、生態、生息地について解説

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キリンはどんな動物? 特徴、生態、生息地について解説します。動物の中でも有名で絶対に知っているキリンは主にアフリカで生活をしています。しかしいくつかの種族は絶滅の危機にあり、危険な状態にあることも事実ですので紹介していきます。

キリンとは? 基本ステータスについて

キリンは哺乳綱偶蹄目キリン科キリン属に分類される偶蹄類。学名はGiraffa camelopardalis。体長は4.7 – 5.3mで体重は800 – 1,930kgにもなり、とても大きな動物になります。草食動物の中では最も有名でイラストなどに利用されることも多いです。ニュースでもよく登場します。

Japanese(和名)キリン(漢字:麒麟)
English(英名)Giraffe
scientific name(学名)Giraffa camelopardalis
classification(分類)Mammalia、 Artiodactyla/Cetartiodactyla、Giraffidae
哺乳綱、偶蹄目、キリン科
IUCN Status(保全状況)ENDANGERED
Length(体長)4.7 – 5.3m
Weight(体重)800 – 1,930kg

分類について

キリンはウシの仲間で、オカピとの共通祖先から、1150万年前に分岐したとされています。キリン科の動物は実は1種ではありません。多数の亜種がいます。以下の亜種が存在します。それぞれ地球でも歴史が長く、それぞれの場所で違いがあります。残念ながら絶滅危惧種に指定されている者がかなり多くあります。

Name
(名前)
Academic Name
(学名)
Nubian giraffe
ヌビアキリン
Giraffa camelopardalis camelopardalis
Angolan giraffe
アンゴラキリン
Giraffa camelopardalis angolensis
Kordofan giraffe
コルドファンキリン
Giraffa camelopardalis antiquorum
South African giraffe
ケープキリン
Giraffa camelopardalis giraffa 
West African giraffe
ナイジェリアキリン
Giraffa camelopardalis peralta
Reticulated giraffe
アミメキリン
Giraffa reticulata
Rothschild’s giraffe
ウガンダキリン
Giraffa camelopardalis rothschildi
Thornicroft’s giraffe
キタローデシアキリン
Giraffa camelopardalis thornicrofti
Masai giraffe
マサイキリン
Giraffa tippelskirchi

ヌビアキリンとは?

ヌビアキリンはエチオピア、南スーダンに生息する亜種になります。ヌビアキリンはかつてアフリカ北東部に広く生息していましたがこの亜種は、過去30年間で95%減少したため、絶滅危惧種に指定されています。早急に保護活動を必要とする動物。

アンゴラキリンとは?

アンゴラキリンはナミビアキリンまたはスモーキーキリンとしても知られナミビア、ザンビア、ボツワナ、 ジンバブエ、そしてアンゴラに分布しております。このキリンは比較的生息数は安定しております。

コルドファンキリンとは?

コルドファンキリンとはカメルーン、チャド、中央アフリカ、そしてスーダンで見られるキリンです。野生では約2,300頭の個体が生息しているのですが生息数が激減しており、絶滅危惧種に指定されています。

ケープキリンとは?

ケープキリンは南アフリカ、ナミビア、ボツワナ、ジンバブエ、エスワティニ、モザンビークで見られるキリン。野生の個体数は 31,500 頭で2016年に絶滅危惧種に変更すると発表されました。長期的な保護活動がないと絶滅すると言われています。

ナイジェリアキリンとは?

ナイジェリアキリンはニジェールキリンとも言われています。現在、わずか個体数が400しかないため、緊急の保護が必要です。勿論ですがこのキリンも絶滅危惧種に指定されている状況にあります。

アミメキリンとは?

アミメキリンはソマリアやエチオピアの地域で見られるキリンです。このキリンも絶滅危惧種に指定されているのですが、保護活動が始まっており、世界各地の国立公園や動物園などで厳重に管理されるようになっています。

ウガンダキリンとは?

ウガンダキリンはロスチャイルドキリンとも言われています。キリンの中でも最も絶滅の危機に瀕している個体群の1つであり、2018 年には野生で成熟した個体数が 1399頭しかいないと言われています。

キタローデシアキリンとは?

キタローデシアキリンはルアングワキリンと言われています。ザンビアの南ルアングワ渓谷でのみ生息しているため、生息数自体が少ないです。生息数はわずか550頭と言われており、このキリンも絶滅危惧種に指定されています。

マサイキリンとは?

マサイキリンはキリマンジャロキリンとも呼ばれています。ケニア中南部とタンザニアに生息しており、ギザギザした不規則な葉のような斑点が特徴的です。このキリンはタンザニアの国獣となっていますが絶滅危惧種に指定されています。

キリンの生息地について

キリンはアフリカ大陸の中部でのみ見ることができます。マリ、エリトリア、ギニア、セネガル、ナイジェリア、モーリタニアでは絶滅しております。哺乳類では足も長く、大型で模様があるので陸上ではとても目立ちます。観察も多くされています。

特徴は?どんな感じの生物なのか?

キリンの最大の特徴は首が長いこと。他の動物が届かない高さにある葉を食べることができたり、します。天敵が遠くにいてもいち早く見つけて逃げることができると言うメリットがあります。キリンのオスが首をぶつけ合って闘争する「ネッキング」を同種で起こします。社会性が強く、10 – 20頭程度の群れで生活しています。

性格はどんな感じになるのか?

キリンは警戒心が強いです。これはアフリカでは天敵がいるからです。大きな体をしている割にはとても臆病な性格をしています。

キリンの生態は?

野生では、キリンは木の葉や小枝、アカシアを食べ、大きな体を維持するために一日の大半の時間を食事に費やします。通常は直立したまま休息や睡眠を行います。繁殖はオス同士でネッキングを行い優劣を決めてメスを争います。妊娠期間は453 – 464日で授乳期間は10か月。寿命は25年と言われています。

キリンに天敵はいる?

キリンの捕食者はライオンになります。子どもであればリカオン、ヒョウ、ハイエナやチーターなどにも捕食されてしまいます。

キリンはなぜ絶滅危惧種なのか?原因は?

上記でも説明した通りですが、キリンはほとんどの亜種が絶滅危惧種に指定されています。さらにはワシントン条約にも記載されており国際取引が厳しく制限されています。キリンは生息数が半減しており、早急な保護活動を必要としています。以下のような原因で生息数が減っています。

違法な狩猟

キリンは国際的に守られていますが、肉を狙った違法な狩猟がアフリカで続いています。これにより個体数は全然回復していません。キリンの骨は装飾品などに利用できることから、違法な密猟が止まらない状況にあります。

生息地の破壊

生息地の破壊も問題になっています。特にアフリカでは急激な土地開発が進んでおり、とても厳しい環境になっています。動物園や国立公園で限定で保護されるようになっています。世界で保護のためのイベントも開催されています。

キリンは飼育できるのか?

キリンは巨大な動物であることや、絶滅危惧種に指定されており制限がかなり多いですので飼育にはあまり向いていません。保護が他の同じ動物よりも必要な状況で、早急な活動が必要でしょう。現地で実際のサイを見学するのが無難です。

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