ジュゴンはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。ジュゴンはインド洋や西太平洋に分布する哺乳類で、本種のみでジュゴン科を構成しています。しかし生息地はとても広い割には個体数がとても少なくなっており、危機的な状況に陥っているのです。
ジュゴンとは? 基本ステータスについて
ジュゴンはジュゴン目ジュゴン科ジュゴン属に分類される哺乳類。英語はDugong 、学名はDugong dugon。体長は3mもあり、体重は450kgにも及びます。情報の一覧は以下の通り。また、ジュゴンは「人魚のモデル」とも言われています。ポケモンでもジュゴンと言うモンスターがいます。
Japanese(和名) | ジュゴン |
English(英名) | Dugong |
scientific name(学名) | Dugong dugon |
classification(分類) | Mammalia、Sirenia、 Dugongidae、Dugong 哺乳綱、ジュゴン目、ジュゴン科、ジュゴン属 |
IUCN Status(保全状況) | VULNERABLE |
Length(体長) | 3m |
Weight(体重) | 450kg |
分類について
ジュゴンはインド洋や西太平洋に分布する哺乳類で、本種のみでジュゴン科を構成しています。
生息地について
ジュゴンはインド洋、太平洋、さらにはオーストラリアや紅海など熱帯の海洋で行動しており見ることができます。フィリピンや日本でも沖縄の周辺で見れることがあります。資料では海牛目で自然の海の中で生活をするため、確認することが難しいです。施設での写真なども見てみましょう。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ジュゴンは体は紡錘形で、上唇は非常に厚く、先は平らで丸い形をしています。耳の穴は小さく、目も小さい。前肢は鰭状になっていて爪はなく、後肢は退化しています。毛は全身にまばらに生えていて体色は灰色のほか、茶色や青みを帯びた灰色。ジュゴンはサンゴ礁のある海域に生息していて水深35mを超えるところまで潜ることができます。
性格はどんな感じなのか?
ジュゴンはとても大人しい性格をしています。しかしとても神経質な動物でもあり、聴力がとびぬけて優れており、敵の察知ができます。大きく時間により活動の時間が違います。亜熱帯など近海の沿岸で主食を探すために潜水していることも多いです。
生態はどうなっているのか?
ジュゴンは食べるのは草食性で、主にアマモ類などの海草を食べて生活をしています。決まった繁殖期は見られず、妊娠期間は13か月。1回に1頭の幼獣を産むことができます。早ければ雌雄共に6年程で性成熟していきます。寿命はとても長く、50年以上で長いと70年以上生きることができます。
天敵はいるのか?
ジュゴンはサメが天敵です。またシャチもとても大きな敵で捕食されます。研究や調査の多くのデータを見たところ、これらからの防衛手段がないため絶滅の可能性もあります。
ジュゴンは絶滅危惧種なのか?
ジュゴンは絶滅危惧種(レッドリスト)に指定されている動物です。これは肉は食用になり、非常に美味とされ乱獲されるようになっています。さらに海洋汚染およびそれによる食物である海草の減少も大きな打撃になっています。日本では1972年に国の天然記念物に指定され2003年からは鳥獣保護法でも捕獲や殺傷が原則禁止されています。ジュゴンはワシントン条約附属書Iにも掲載されているため国際取引が厳しく制限されています。海ではこの野生の海牛の保全の活動が進んでいます。
ジュゴンはペットとして飼育できる?
ジュゴンはとても生息環境が厳しい状態にあるため、社会では開発の影響もあり、飼育することは極めて厳しいです。水族館などで鑑賞することをおすすめします。自然では近年は沿岸などで報告があり、見れるのでマナティーなどとともに海洋の沿岸域の部分でそれぞれ泳ぐ彼らを見てみましょう。
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