ヒゲペンギンの特徴、生態、生息地について解説していきます。ヒゲペンギンはアゴあたりにある「ヒゲ」のようなラインが特徴的なペンギンで、南極大陸の近辺で多数が生息しています。ペンギン類のうちでは中型で、個体数が最も多いペンギンです。
ヒゲペンギンの基本情報について
ヒゲペンギンはアデリーペンギン属に属する鳥類。学名はPygoscelis antarctica。体長は60-70cmで体重は5kgくらいあって南極大陸の付近で生息をしています。情報はネットでもそれなりに見つかります。羽毛が白いペンギンでつがいを作って生活します。
Japanese(和名) | ヒゲペンギン |
English(英名) | Chinstrap penguin |
scientific name(学名) | Pygoscelis antarctica |
classification(分類) | Sphenisciformes, Spheniscidae, Pygoscelis ペンギン目ペンギン科アデリーペンギン属 |
IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
Height(身長) | 60-70cm |
Weight(体重) | 2-5kg |
分類はどうなるの?
ヒゲペンギンはアデリーペンギン属に属しています。1781年にヨハン・ラインホールド・フォルスターによって Aptenodytes antarctica という学名が与えられ、最初はオウサマペンギンやコウテイペンギンと同じ属に分類されました。しかしその後1990年にこの定義は改訂され、アデリーペンギン属に属しています。
名前:Name | 属名:Group | 生息地:habit |
アデリーペンギン(Adelie Penguin) | Pygoscelis アデリーペンギン属 | 南極大陸 Antarctica |
ジェンツーペンギン(Gentoo Penguin) | Pygoscelis アデリーペンギン属 | 南極大陸 Antarctica |
ヒゲペンギン(Chinstrap Penguin) | Pygoscelis アデリーペンギン属 | 南極大陸 Antarctica |
ヒゲペンギンの生息地について
ヒゲペンギンの生息地については南極大陸の周辺に住んでます。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ヒゲペンギンはほとんどの時間を浅い海で過ごしております。顔は白いが目は黒く、さらに目の後ろから喉を通る黒い帯模様があるのが特徴でこれがヒゲのように見えると言う変わったペンギンです。英名の”Chinstrap”はヘルメットなどのあごひものことを指しています。最深潜水記録は179mでそこそこ深く泳げますが、さらに深く潜れるケースもあります。
性格はどんな感じになるのか?
ヒゲペンギンはアデリーペンギン属の中で、もっとも気が荒いです。 縄張りに侵入してくると相手に飛びかかっていく習性がありそれなりに狂暴な一面を持っています。仲間内でもよくケンカをしています。
ヒゲペンギンの生態は?
ヒゲペンギンの餌はオキアミが大きな割合を占めており魚が大好物。繁殖は夏ごろに始まります。岩場に小石を円形に積み上げて巣を作り卵を産みます。5日から10日おきにオスとメスが交代しながら抱卵し産卵から約35日後に孵化。ヒナは約1ヶ月ほど巣にとどまり親鳥から給餌を受け独立していきます。ヒナはヒナ同士の集団「クレイシュ」を形成します。寿命は10‐20年くらいと言われています。
ヒゲペンギンの天敵は?
ヒゲペンギンはヒョウアザラシ、卵や雛の捕食者としてオオトウゾクカモメが挙げられます。陸にも海にも天敵がいます。
ヒゲペンギンは絶滅危惧種なの?
ヒゲペンギンは現在のところは絶滅危惧種ではありません。全体的には減少していると考えられていますが、多くの場所では増加または安定しています。ヒゲペンギンは主に気候変動によって脅かされています。 気候変動によりオキアミの資源量が減少しており、危険なコロニーがいくつかあるようです。
ヒゲペンギンの飼育は可能なのか?
ヒゲペンギンは南極大陸に住んでいることから、非常に飼育が困難です。なぜなら南極大陸の環境を再現しなければならず、この時点で諦める方は多いです。とても多くのコストがかかることでしょう。
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