バイソン(アメリカバイソン、ヨーロッパバイソン)はどんな動物? 特徴、生態、生息地、寿命について解説します。バイソンと言えばヨーロッパバイソンとアメリカバイソンが有名です。しかしアメリカのほうに関しては絶滅の危機を迎えておりました。その背景も説明していきます。
バイソンとは? 基本ステータスについて
バイソンはウシ目(偶蹄目)ウシ科バイソン属に分類される動物です。体長は250-350cmで体重は650-1,350kgと言う中型の動物になります。以下で紹介していきますが亜種が多く、非常に多くの分類に分かれています。大きな頭部とそれを支えるために発達した肩の筋肉がとても発達しています。
Japanese(和名) | バイソン |
English(英名) | Bison |
scientific name(学名) | Bison |
classification(分類) | Mammalia、Artiodactyla、Bovidae、Bison 哺乳綱、ウシ目(偶蹄目)、ウシ科、バイソン属 |
IUCN Status(保全状況) | VULNERABLE |
Height(身長) | 250-350cm |
Weight(体重) | 650-1,350㎏ |
現生種は大別して2種から構成
現生種は大別して2種から構成されており、ヨーロッパバイソンとアメリカバイソンから構成されています。確認してみると、アメリカバイソンに関して言えば以前は絶滅の危機にありましたが回復しました。
Name:名前 | academic name (学名) | Habit (生息地) |
European bison ヨーロッパバイソン | Bison bonasus | Europe ヨーロッパ |
American bison アメリカバイソン | Bison bison | North America 北アメリカ |
バイソンの生息地について
バイソンはヨーロッパと北アメリカに分布しております。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
バイソンはウシの仲間で角はやや細長いです。上半身の頭部など体の体毛が短く耳介が見えます。バイソンは草原、森林やステップなどに生息しており、単独では生活はせず、大規模な群れを形成します。他の獣たちよりも筋肉が発達しております。
性格はどんな感じになるのか?
バイソンは稀にオスが単独で生活をする傾向が見受けられますが、全体で見れば明らかに社会性が強く、集団行動をして群れを形成します。これを形成することで捕食動物から身を守ることが可能になっているのです。
バイソンの生態は?
バイソンの食性は植物食で、草本や木の葉、芽、小枝、樹皮などを食べて生活をしています。繁殖形態は胎生で6月から9月にかけて子供を1頭産みます。妊娠期間は285日でオスは生後3年、メスは生後2 – 3年で性成熟します。寿命は18年から22年とされています。
バイソンの天敵は?
バイソンは大柄な動物なうえに集団で生活をしているため、なかなか捕食はされませんが、弱った個体はピューマやヒグマなどに捕食されてしまいます。
バイソンとバッファローの違い
ちなみにバイソンとバッファローの違いが判らない方もいます。バッファローはアジアやアフリカに住んでいる水牛を指すことが多いです。一方バイソンは北アメリカやヨーロッパに生息している者を指します。バイソンはバッファローよりも体毛がとても長いので見分けがつきます。毛の長さで分かります。
バイソンは絶滅危惧種なのか?
バイソンは絶滅危惧種なのかといえばそうではありません。アメリカバイソンの亜種であるシンリンバイソンが絶滅危惧種となっていますがそれ以外の種は安定しています。実はアメリカバイソンは絶滅の危機にありました。
アメリカの歴史が関係
もともとアメリカはかつて先住民族が住んでいてバイソンをイベントなどで利用していて乱獲することはありませんでした。しかし白人がインディアンを強制保留地へ移動させた後、バイソンを乱獲しまくってしまったのです。数百頭まで数を減らしましたがなんとか、間に合ってヨーロッパバイソンなどを導入した結果、どうにか絶滅から逃れることに成功しました。
シンリンバイソンはピンチ
シンリンバイソン(学名:Bison bison athabasca)はカナダやアメリカで絶滅の危機にあります。群れの最大の総数は約2,500 頭しかいません。2014年の情報によると、米国魚類野生生物局は、アラスカ州の3地域への「非必須実験」個体群のシンリンバイソンの再導入を許可して、保護するためのプログラムが施行されております。一般の国立公園や保護区で管理されており、生息数が増えると期待されています。アメリカ合衆国の今後が楽しみです。
バイソンは飼育可能なのか?
バイソンは上記でも説明したようにとても大きな動物。そのため、飼育することは極めて難しいです。相当大きなスペースが必要なので厳しいと言わざるを得ないでしょう。
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