リュウキュウヤマガメはどんな動物?特徴、性格、生態、生息地について解説します。沖縄に分布しているヤマガメの仲間で、日本でしか見ることができません。しかし生息数の少なさもあり、絶滅危惧種にも指定されています。
リュウキュウヤマガメとは? 基本ステータスについて
リュウキュウヤマガメは、爬虫綱カメ目イシガメ科ヤマガメ属に分類されるカメ。学名はGeoemyda japonica、英語はOkinawa black-breasted leaf turtle。甲長は7~15cmg。情報の一覧は以下の通り。
Japanese(和名) | リュウキュウヤマガメ 琉球山亀 |
English(英名) | Okinawa black-breasted leaf turtle |
scientific name(学名) | Geoemyda japonica |
classification(分類) | Reptilia、 Testudines、 Testudinidae、Butagur 爬虫綱、カメ目、イシガメ科、ヤマガメ属 |
IUCN Status(保全状況) | ENDANGERED |
Length(体長) | 7~15cm |
Weight(体重) | 0.5kg |
生息地について
リュウキュウヤマガメは日本の沖縄に分布しています。沖縄島の島の北部で活動していることが多いです。沖縄本島でも活動しています。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
リュウキュウヤマガメは背甲は長い楕円形で、色は茶褐色や黄褐色、暗褐色などで背甲には3本の隆起があり、黒色となっています。腹面は黒色や暗褐色で外縁は黄色。頭部は褐色や暗褐色、橙色などで、黄色や赤っぽい斑が見れます。リュウキュウヤマガメは森林や水辺周辺で多く見られ、湿った環境を好みます。
性格はどんな感じなのか?
リュウキュウヤマガメはとてもおとなしい、温和な性格をしており、襲ってくることはありませんからペットに向いています。しかし、ある理由があり飼育は難しいです。その理由は後で説明します。
生態はどんな感じ?
リュウキュウヤマガメは昆虫類やミミズ、カタツムリなどのほか、木の葉や芽、果実などの植物を食べて生活します。繁殖形態は卵生。野生下では6-8月に4-6個の卵を産みます。寿命は25年ほどと言われています。
天敵はいるのか?
リュウキュウヤマガメはとても小型のカメとなることから肉食動物が捕食者となります。
リュウキュウヤマガメは絶滅危惧種なのか?
バタグールガメはワシントン条約附属書IIに掲載されており国際取引が制限され、さらに絶滅危惧種に指定されています。日本では1972年に沖縄県の記念物に指定、1975年からは国の天然記念物にも指定されていて、日本からの商業目的での生体の輸出はほぼありません。生息地の破壊、殺虫剤や除草剤による獲物の減少により個体数が激減しています。
リュウキュウヤマガメは飼育可能?
リュウキュウヤマガメは法律により捕獲・飼育・販売等の一切が禁止されています。そのため、どうしてもやるなら許可を得る必要があります。環境省の保護の内に置かれており、固有種ということもあり厳しく管理されています。
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