ラーテルはどんな動物?特徴、生態、生息地について解説します。インドからイランに多い科で、他にイラク、アラビア半島だけでなくアフリカでも見ることができる動物です。この動物はアナグマにとても良く似ていますが、違う動物となります。
ラーテルとは? 基本ステータスについて
ラーテルはイタチ科に分類される哺乳類。学名はMellivora capensis、英語名はHoney badger / Ratel。体長は60~70cm、尾長20~30cm、体重8~14kg。情報の一覧は以下の通り。別名ミツアナグマ。
Japanese(和名) | ラーテル |
English(英名) | Honey badger / Ratel |
scientific name(学名) | Mellivora capensis |
classification(分類) | Mammalia、Carnivora、 Mustelidae、Mellivora 哺乳綱、食肉目、イタチ科、ラーテル属 |
IUCN Status(保全状況) | LEAST CONCERN |
Length(体長) | 60~70cm |
Weight(体重) | 8~14kg |
生息地について
ラーテルはアフリカ、アラビア半島、南アジアに分布しています。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
ラーテルはアナグマによく似ています。全体に頑丈な感じで、四肢は太くて短い。体の皮膚は厚い。頭部は平たく、吻はとがっています。毛色は、四肢や腹側は黒で頭部から背は白っぽい色。体色には変化があり、全体に黒っぽいものや、尾の上側にかけても白っぽいものがあります。ラーテルは熱帯から亜熱帯のサバンナや藪地などに生息しています。四肢には丈夫な鉤爪をがあり、木登りもうまいです。
性格はどんな感じなのか?
ラーテルは単独で生活していて、広い範囲を移動しながら生活します。そのため社会性には乏しく、個体で生活をします。尿などで臭いを付けて縄張りを主張することがあり、縄張り意識がとても強い性格をしています。
生態はどんな感じ?
ラーテルは肉食性で、昆虫の幼虫、ハチミツ、小型のげっ歯類やヘビ、トカゲやカエルを食べて生活をしています。時には家畜や家禽を襲うことがあります。繁殖期は9~12月で妊娠期間は50~70日で1回に付き1頭産むことが可能です。性成熟は2~3年で寿命は7~8年。
天敵はいるのか?
ラーテルはライオンやヒョウ、ブチハイエナが天敵に当たります。
ラーテルは絶滅危惧種なのか?
ラーテルは絶滅危惧種に指定されています。ワシントン条約附属書IIIにも掲載されております。食用や薬用の狩猟、害獣としての駆除が進んでおり個体数が減少しているようで危険です。畜産業者や養蜂業者からは害獣とみなされることがあるので、ある程度の保護も必要です。
ラーテルは飼育可能?
ラーテルは家畜を襲うこともあることから、あまり飼育には向いていません。動物園などで鑑賞しましょう。
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