テンはどんな動物？特徴、生態、生息地について解説イタチとの違い、簡単な見分け方法

テンはどんな動物？特徴、生態、見た目、生息地について紹介、解説します。テンとは、おもに日本で見ることができる哺乳類です。テンは日本各地に生息していて、イタチ同様に民家に現れて被害をもたらすことがあります。どのような特徴があるのかを解説します。

テンとは？基本ステータスについて
テンは絶滅危惧種に指定されているのか？
1. 害獣であるため駆除される
2. 生息地の破壊、交通事故
イタチとテンの違い
テンは飼育可能なのか？
1. 関連

テンとは？基本ステータスについて

テンは哺乳綱ネコ目（食肉目）イヌ亜目イタチ科テン属に分類される食肉類。学名はMartes melampus。体長は44-55cm、尾長17-23cm、体重は1-1.5kg。毛が多く、北海道、本州に生息しています。基本的な情報の一覧が以下です。見た目がハクビシンやイタチの種と似ています。

Japanese（和名）	テン
English（英名）	Japanese marten
scientific name(学名)	Martes melampus
classification（分類）	Mammalia、 Carnivora、Mustelidae、Martes 哺乳綱、食肉目、イタチ科、テン属
IUCN Status(保全状況)	LEAST CONCERN- ENDANGERED
Length（体長）	44-55cm
Weight（体重）	1-1.5kg

分類について

テン属はクロテン、マツテンを1種にまとめる説もあるのですが以下のような分類が基本です。ツシマテンは国の天然記念物に指定されています。

Name (名前)	Scientific Name (学名)	Habit (生息地)
Japanese marten ホンドテン	Martes melampus melampus	Japan 日本の本土
Tsusima marten ツシマテン	Martes melampus tsuensis	Hokkaido 北海道
Korean marten コウライテン	Martes melampus coreensis	Korea 韓国

生息地について

テンは場所はほとんどが日本（北海道、本州・四国・九州）に生息しています。ただし一部は朝鮮半島でも見ることが可能です。ただ害獣でもあり、明るいうちに近くで見つけたら排除されやすいです。

特徴は？どんな感じの生物なのか？

テンは低山地から亜高山帯針葉樹林にかけて生息しており、主に単独で行動をします。テンは毛色が夏と冬で色が変わるという珍しい性質を持っています。夏は黄褐色で顔は黒、冬は黄褐色で顔は白に変化します。木登りを得意としていて、俊敏な動きで移動します。

性格はどんな感じなのか？

テンは外見だけ見ればとても可愛い動物に見えます。しかしかなり彼らは攻撃的な性格をしていて、遭遇した際には注意が必要です。こちらに対して襲ってくることがあります。気がかなり強い動物になります。

生態はどんな感じなのか？

テンは雑食の動物であり小動物をはじめ、他に果実、ネズミ、鳥や昆虫に至るまで食べます。繁殖は7～8月に始まり、4～5月に複数の子供を産みます。寿命は10年くらいです。

天敵はいるのか？

テンにはオオワシやオジロワシなどが天敵となります。体が一回り以上も大きいため、とらえられて食べられてしまいます。キツネ、野犬なども天敵です。

テンは絶滅危惧種に指定されているのか？

テンは亜種に当たる、ツシマテンが準絶滅危惧種に指定されています。なぜ絶滅危惧種なのかは以下の点があります。

害獣であるため駆除される

害獣であるテンは人間に対してさまざまな被害を与えます。家屋の天井や屋根裏に侵入することがあり騒音を立てます。糞尿は悪臭がします。さらにテンは攻撃的な性格であるため、噛まれたり引っかかれたりすると、感染症を発症する可能性もあります。またテンは雑食性の害獣であるため、農作物や家畜が狙われることがあります。これらの要因があり駆除されてしまいます。