クロアシネコは恐ろしい猫?特徴、生態、生息地について解説します。アフリカに住んでいる野生の猫で世界一小さい猫と言われており、とても人気がありますが、飼育は可能なのでしょうか?実際のところはどうなのかを記事としてまとめていますの参考してみてください。
クロアシネコとは? 基本ステータスについて
クロアシネコは食肉目ネコ科ネコ属に分類される食肉です。学名はFelis nigripes、漢字は黒足猫。体長は43 – 52cmで体重は1.75 – 2.45kg。世界で最も小さなネコ類の1種で、足裏が黒いことからこの名前になっています。
Japanese(和名) | クロアシネコ |
English(英名) | Black-footed cat/Small-spotted cat |
scientific name(学名) | Felis nigripes |
classification(分類) | Mammalia、 Carnivora、Felidae、Felis 哺乳綱、食肉目、ネコ科、ネコ属 |
IUCN Status(保全状況) | VULNERABLE |
Length(体長) | 43 – 52cm |
Weight(体重) | 1.75 – 2.45kg |
分類について
クロアシネコはネコ属ですが、この種に関してはさらに2つの亜種から形成されています。
Academic Name (学名) | Habit (生息地) |
Felis nigripes nigripes Burchell | Namibia, Botswana、South Africa ナミビア、ボツワナ、南アフリカ |
Felis nigripes thomasi Shortridge | South Africa 南アフリカ |
Felis nigripes nigripes Burchell
この種はナミビア、ボツワナなどに生息しており、毛色は明るく、黄褐色または灰白色で、斑点は褐色がかった黒色。
Felis nigripes thomasi Shortridge
この種は南アフリカ共和国中央部および南部に生息しており、毛色は黄褐色で、斑点は漆黒。
クロアシネコの生息地について
クロアシネコは南アフリカ、ボツワナ、ナミビア、さらにはジンバブエに生息しており、一部はアンゴラでも見ることが可能です。
特徴は?どんな感じの生物なのか?
クロアシネコは毛色は褐色で、冬期になると色が淡くなり灰色になります。四肢の内側は白で暗褐色または黒色の斑点があります。足裏には毛が生えており熱い砂の上を歩くことに適応しています。クロアシネコはカラハリ砂漠のサバンナ地帯などをテリトリーにしており、イエネコと同様で、単独行動を好み、夜行性で夜に活動します。昼間は巣穴や、岩や低木の陰に隠れています。
性格はどうなっているのか?
クロアシネコは恐ろしい性格をしております。性格はとても凶暴で、自分よりも大きな動物であっても襲ってくることがあります。人間に対しても警戒心が非常に強く、すぐに逃げてしまう傾向があるため、ペットにも不向きです。
クロアシネコの生態は?
クロアシネコはネズミや小鳥や爬虫類、昆虫などの小動物を食べて生活しています。繁殖は11月から12月にかけて行われます。妊娠期間は2か月ほどあり、1回の出産で2匹産むことが可能。1年ほどたつと子供は縄張りを持つようになります。寿命は野生だと10年くらいですが飼育下だと15年以上とも言われています。
クロアシネコの天敵は?
クロアシネコの天敵はほとんどの肉食動物です。なぜならこの猫自体がとても小さいため、体の大きな動物全てに捕食される可能性があります。
クロアシネコは絶滅危惧種なのか?
クロアシネコは絶滅危惧種に指定されています。ワシントン条約附属書Iにも掲載されており国際取引が厳しく制限されている状況です。狩ボツワナや南アフリカを含む生息域のほとんどで保護されています。以下のような原因があり、生息数が減っています。
生息地の破壊
南アフリカを筆頭に生息地の破壊が進んでおり、土地開発が進むことにより、この猫の生息地が縮小、分断されてしまっています。それにより隠れる場所も減っており捕食される可能性も上がってしまっています。
トビウサギの個体数の減少
クロアシネコは肉食動物であることから、捕食しなければ生きていけません。好物であるトビウサギの個体数の減少が大きく響いています。この地域における餌が減っているため、生存が困難な状態にあります。
クロアシネコは飼育できるのか?
クロアシネコは絶滅危惧種であり、国際取引が厳しく制限されている溜め、一般人の飼育はかなり困難です。さらにいえば、クロアシネコはとても凶暴な性格をしているため、なかなか人間に懐くことがありませんので、どうしても飼育したい場合は注意しましょう。
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